日記 (4): カクテル三昧 ー 酒の達人

2018年03月27日

哲学者の書いた哲学的ではない著書「創作の心理について」


著者の和辻哲郎は哲学者であり倫理学者であり、日本思想史家でもある。

「古寺巡礼」や「風土」などの著作でも知られていて、その倫理学の体系は和辻倫理学と呼ばれる。

その著者が「創作の心理について」書いたものなので、さぞかし哲学的であろうと思っていたのですが、そうではなく読み易く、分かり易く書かれています。

創作を志す方に限らず、お読みいただきたいものと言えます。

創作の意欲が湧いてくるかもしれませんからね。

posted by 音吉 at 22:50 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月26日

ちょっと頭の痛い部分もある「辞典のすすめ」


「とかく、現代人はまだ、辞書辞典などを、ほんとに、自分の頭脳にしきっていない。」
という書き出しで始まる、吉川英治の「辞典のすすめ」ですが、ズバリと指摘されているような気持ちになってしまいます。

若い頃にちょっと背伸びをして購入した革装の広辞苑が机の上に置いてあるのですが、出番が少ないのは事実です。

まさに「自分の頭脳にしきっていない」と言えます。

吉川英治氏の作品は「三国志」「水滸伝」「宮本武蔵」「私本太平記」などなどなど、いろいろと読んだことはあるのですが、これほどグサッときたものはありません。

まあ自分が辞典を活用していないということが露呈しているだけなのですが……。

短い文章なので、思い当たる節がある方は読んでみられてはいかがでしょうか。

辞典の活用頻度が高くなるかもしれません。

posted by 音吉 at 22:20 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月25日

1980年代から危機感を抱いている人がいた「和紙の美」


柳宗悦(やなぎ むねよし)の「和紙の美」は和紙への賛辞とともに、衰退への危惧が顕されており、またそれとともに廃れることはないと信じられていることも書かれています。

なぜ信じているかは、ご自分でお読みください。

30年ほど前に書かれた随筆なのですが、当時から和紙は危機的な状況にあったようですね。

ところで、著者は、民衆の暮らしのなかから生まれた美の世界。その価値を人々に紹介しようと、「民藝」という言葉を作った方なのです。

和紙に美を見い出していたのも、そのようなところと関係があったのでしょうね。

和紙の好きな方、一度読んで読まれてはいかがでしょうか。



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2018年03月23日

いや明治時代の人は凄い「人生の楽事」


福澤諭吉著「人生の楽事」は読めば読むほど凄さが迫って来るように思えます。

著者は、武士であり、蘭学者であり、啓蒙思想家であり、教育者であり………慶應大学の創始者。

そして、数々の業績をあげたことから、明治の六大教育者とされています。

そのような方の「人生の楽事」とは。

いや、驚かされます。

このような方がおられたのですね。

幕末から明治にかけての社会情勢が背後にあったのかもしれませんが、凄い方です。

翻って、今の国会議員の中でこのような方は何人おられるのか・・・?

一万円札の肖像になっているのも納得です。

posted by 音吉 at 22:12 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月22日

翻訳にもその人となりが出るようです「余が翻訳の標準」


小説家であり翻訳家である二葉亭四迷が著した、翻訳する際の自身の考え方が「余が翻訳の標準」。

これを読むと、確固たる考え方に則って翻訳をされていたことが分かります。

なに昔の人の考え方など参考にはならない。
なんてことは言わずに、一度読んでみてください。

とても参考になるものと思いますよ。

ところで、二葉亭四迷と言うペンネームは何処から来たかご存じですか?

それは、処女作「浮雲」に対する卑下(坪内逍遥の名を借りて出版したことに対する卑下)で、自分で自分を「くたばって仕舞(め)え」と罵ったことによるものだそうです。

俗説では、文学に理解のなかった父に言われたといわれることもあるようですけどね。

さて、信念を持った翻訳家の文章、ご一読を。

posted by 音吉 at 20:12 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする