カクテル三昧 ー 酒の達人

2018年03月15日

展覧会は行ったことがあるけれど文章は初めて読んだ「想像と装飾の美」

書き出しが「日本画をもって写実の道を歩こうとする事は根本から間違っている」となっていて、日本画への痛烈な批判が展開されています。
ま、作者が「パリに行った暁には、フランスの画家に絵を教えてやる」などと豪語していた岸田劉生なので、さもありなんという感じです。

画家でありながらいろいろと文章を書いている方でもあります。

私は、この方の展覧会を観に行ったことがありますが、代表的な作品である「麗子像」は今でも脳裏に焼き付いています。

そんなこともあって、読んでみたのですが、冒頭からのガツンで、ん?と思いました。
しかし、読み進めていくと、しっかりとした考えのもとで書かれて「なるほどこの人の考え方はこうなんだ」ということがよく分かります。

画家の文章、なかなか面白いですよ。



posted by 音吉 at 19:30 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月14日

知らない世界を垣間見ることができる「よくぞ能の家に」

「能」って見たことありますか?

私は、歌舞伎は劇場へ出かけて観たことはあるのですが、能舞台へ出かけて行って能を鑑賞したことはありません。
(薪能を生で観たことはあるのですが)

そのような状態なので、能の世界というものはまったく知らないと言えます。

でもこの「よくぞ能の家に」を読むと、少しは能の世界について理解できるというか、覗き見ができたように感じられます。

著者が「二十四世 観世左近」、つまり能を実際に演じておられた方なので、自信が経験したことが下敷きになっており、とても具体的に描写されているのがその理由だと思います。

能に興味があるなしにかかわらず読んでみられてはいかがでしょうか。

知識の間口が広がると思います。

posted by 音吉 at 20:52 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月13日

対照的な2人の大工の内面を描き出した「五重塔」

感応寺というお寺で五重塔を建てようとした時の、是非それを建てたいと願う2人の大工の物語です。

1人は、とても腕の立つ大工でいながら、その職人気質が周りに理解してもらえず、「のっそり」などと言うあだ名を付けられ、下請けのような仕事で糊口をしのいでいる十兵衛という男。
もう1人は、大工としての腕は一流ながら、それ以上に棟梁としての才能豊かな源太という男。

一つの仕事を取り合う2人と、それをとりなしていくお寺の上人。

最終的にはハッピーエンドなのですが、其処に至るまでの2人の心の動きが見事に描き出されています。

なかなかの面白さですので、読んでみていだきたいですね。

幸田露伴の代表作の一つに挙げらているのも納得できます。
でも、独特な文語体で書かれているのでちょっと読み辛いかも。


posted by 音吉 at 21:05 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月12日

春が待ち遠しくてこんなのを読んでみた「祇園の枝垂桜」

桜前線が気にかかるこの頃、ふと眼に留まったので読んでみました。

「祇園の枝垂桜」、九鬼周造の作ですね。

哲学者であり、先祖は九鬼水軍であったそうです。

父は明治を代表する文部官僚で男爵の九鬼隆一。祖先は九鬼水軍を率いた武将の九鬼嘉隆。

京都帝国大学(文学部哲学科)で、フランス哲学や近世哲学史、現象学を中心とした当時の現代哲学などを教えていたため、「祇園の枝垂桜」を書いたのでしょうが、文中でその桜をベタ褒めしています。

どのようにベタ褒めしているかは読んでみてくださいね。

ところで、いつ桜が咲き始めるか気になりませんか?
今年の桜前線は、高知で3月15日ごろ、東京で3月20日ごろ、仙台では4月に入り5日ごろ、札幌になると4月30日ごろなのだそうです。

いや、待ち遠しいですね。

posted by 音吉 at 20:25 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

読むと行ってみたくなるかも「雨の上高地」

寺田寅彦の随筆「雨の上高地」を読んでみたのですが、久しぶりに上高地へ行ってみたくなりました。

以前行ってからもうかれこれ40年近くほども経っていますが、今もその頃の風景は眼に浮かぶように思い出されます。

とは言っても、上高地から徳沢、涸沢、穂高へと登って行ったので、上高地を散策したわけではありません。

今回読んだ「雨の上高地」は、上高地に宿を取り、周辺を散策したことが綴られていて、あぁ上高地へ今一度行き、のんびりとしてみたいなと思った訳です。

もし、貴方がまだ上高地へ行ったことがないのでしたら、一度行ってみられることをお勧めします。

観光客がいなければ、心が洗われるような体験ができるかもしれませんよ。

でも、この随筆は持って行かない方が良いと思います。
何しろ、随筆通り「雨」に見舞われるかもしれませんからね。

posted by 音吉 at 19:45 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。