カクテル三昧 ー 酒の達人

2018年02月25日

当時の貴族階級のことが分かっていればもっと面白いかも「斜陽」

太宰治の「斜陽」を読んでみました。

大東亜戦争後の没落していく元貴族の悲劇的な生活が描かれている小説です。

ロシアの劇作家アントン・チェーホフが最晩年の頃に書いた戯曲「桜の園」(さくらのその、ロシア語で Вишнёвый сад)に触発されて書いた作品です。

志賀直哉や三島由紀夫らが、作中の貴族の娘の言葉遣いが「実際の貴族の女性の言葉遣いからかけ離れている」と指摘していたそうなのですが、なにぶんその頃には産まれてはいなかったため、実際の貴族とはどのようなものだったかが分からないところが、読んでいてもどかしいところでしたね。

実際、発表された当時(「新潮」の19477月号から10月号まで4回にわたって連載され、同年12月15日には新潮社より刊行された)には大ベストセラーとなったそうで、当時の人には没落していく元貴族たちは身近な存在だったのでしょう。

題材が題材だけにハッピーエンドとはいきませんが、読んでみる価値はあると思いますよ。



posted by 音吉 at 20:24 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月24日

「まだあげ初めし前髪の…」たまには詩集もいいもんだ

島崎藤村の詩集「若菜集」をパラパラと読んでみました。
いや〜たまには詩集も読んでみるものですね。
普段は仕事の書類ばかり目にしていて、入院中の今は小説ばかり読んでいる私にとって、ハッとさせてくれるものでした。

論理立てた技術文書ではなく、連綿と綴られた文章でもない。
今その時の自己の想いを言葉として綴ったものには心を動かされます。
(中にはピンとこないのもありますが)

皆さんも読んでみませんか。

ハッとするものに出会えるかもしれませんよ。

posted by 音吉 at 20:30 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月23日

読めば分かったような気持ちになれる「時の流れ」

世界的な仏教哲学者である鈴木大拙。
氏が著したのが「時の流れ」。

一読すると分かったような気になれるのですが、実は分かっていないことが分かるという、訳の分からない気分になれます。

ここは一つ、仏教的であり、哲学的でもある気持ちになって読んでみてください。

仏教的てなに?
哲学的てなに?

なんて聞かないでくださいね。

私も分かっていないのですから‼︎‼︎‼︎

まあ、何ものにも囚われない気持ちで読んでいただければ良いかな。

なんて思っています。

posted by 音吉 at 21:29 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月22日

これを読めば作家同士の繋がりはけっこう密だなってわかる「井伏鱒二は悪人なるの説」

「井伏鱒二は悪人なり」と遺言したのは太宰治。
それを「これはなかなか重要な遺言だと思はれる」として、いろいろと解説したのが佐藤春夫。
(あの有名な詩人であり作家である佐藤春夫ですよ)

その解説本(というより簡潔な文章)が「井伏鱒二は悪人なるの説」。

その中には「井伏鱒二は太宰夫婦の月下氷人である」なんてことも書いてある。

最後には「余計な解説をしたのを・・・」って独白しているし。

短い文章なので、興味があれば読んでみてください。

posted by 音吉 at 20:19 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

これは面白い 最近のライトノベルなんか目じゃないね「桜の森の満開の下」

坂口安吾の代表作の一つと言われている短編小説「桜の森の満開の下」を読みましたが、これがとてもとても面白い!
何が面白いって?
それは全て!
とにかく最初から最後まで一気に読んでしまいました。
多分傍らにウヰスキーを注いだグラスを置いておいても、手を伸ばす間も無く読み終えたでしょう。

こんなのを読むと最近のライトノベルなんてただの文字の羅列に思えてきます。

まだ読んだことのない方、是非読んでください‼︎

ここでは内容については一切触れません。先入観なしで読んでいただきたいからです。

本当の傑作とはこのことを言うのでしょう。
posted by 音吉 at 21:35 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする